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  • なぜこれだけ高騰した抹茶を問屋は買うことができるのか 2025/08/01
高騰した抹茶

なぜこれだけ高騰した抹茶を問屋は買うことができるのか

5月から始まった宇治抹茶の1番茶のセリは海外の抹茶ブームにより過去最高値となりました。

5月9日に始まったセリでは1kgあたりの平均価格は8,235円
2024年の4,862円に比べて約1.7倍となりました。

ちなみにこれはあくまでも平均値で、約1ヶ月にわたって行われるセリではどんどん値段が上がっていき
手摘みの抹茶はキロ5万で買うというところまで上がりました。
5月9日のセリは大方の予想通りでした。
これくらいは上がるだろうなと。

ただ、これがセリが続くにつれてどんどん落札額が上がってくるんです。

こんなことは今までありませんでした。
茶業界自体がこのブームを始めて体験するのですべてが予想外です。

これは海外の需要と、昨今の高温から来る茶の木の生育不良による収穫量不足が原因です。
茶の樹も生き物なので、これだけ暑い日が続き雨が降らないとどれだけ肥料を与えても弱ってしまいます。

JAによると2025年の宇治手摘み抹茶の生産量は前年比約40%減(例:2024年10,216kg → 2025年6,140kg)
機械摘みの一番茶は約18%減でした。
セリ価格は2024年:20,024円/kg → 2025年:43,330円/kg(+116%)

抹茶イラスト 背景と要因

1. 世界的需要の急拡大
特に欧米やアジア市場での抹茶ブームにより、無機質な健康飲料やスイーツ用途でも需要が拡大

2. 気候変動による茶園のストレス
2025年の春夏は異常高温が続き、生育不良により収量が大幅減(京都地域では約25%の減産報告も)

3. 競りの激化と価格競争
茶製造会社間の入札競争が激化し、貴重な新茶の原料が瞬く間に高価格で落札される状況に

4. コスト上昇(物流・資材・労働)
原料価格の上昇に加え、輸送費やエネルギー、人件費の高騰も影響

ここで一つ疑問が出ます。

これだけ高騰したら問屋さんは競り落とすためのお金を持っているのか?と。
これまでの2倍近い価格に加えて需要の高まりで購入量も増やす必要があります。
いわゆる抹茶ブームが宇治の茶業者に行き渡ったのは個人的な肌感覚では今年の3月ごろです。
11月くらいまではまだブームは燻っていました。
2月から一気に上がって3月あたりにバブルとなった感じです。

5月の1番茶は1年間の抹茶を売るための仕入れです。
これを1年かけて販売してまた翌年の新茶にという流れだったのですが、
このようなブームが来ると今年はどう考えても12月ごろに宇治抹茶の原料になる「てん茶」は枯渇します。

その為に宇治の茶問屋はどんどん買うわけです。
お金。。。あるの?

抹茶イラスト問屋さんは競り落とすためのお金を持っているのか?

茶業界はこれまで斜陽産業でした。
ペットボトルの茶しか売れず抹茶は茶道関係にしか売れない。
その茶道教室は先生の高齢化と茶道人口の減少、さらにはコロナ禍で教室を閉める先生もいました。

私も茶道をやっているうちの一人ですが、教養として茶道をする人というのは減っています。

そんな状況の中、この抹茶ブーム
買えるのか?
予算はあるのか??

答えは、 「ないけどある」です。

実は信用取引でJAにお金を預けるとその10倍くらいまで仕入れをすることができます。
100万預ければ1000万分買えるという仕組みです。

その為、この抹茶ブームで高騰した抹茶をどんどん買うのです。

その支払いは?となると8月にJAが集金に回るそうです。
あくまでもあるお茶屋さんから聞いた話しなので、信用枠や集金日は多少変わるかもしれません。

ただ、仕組みとしてはこうゆうことです。

そして、8月になり問題が出てきたそうです。
それは信用枠いっぱいで購入した問屋さんがJAに支払えないところが出てくるのではないかという噂

支払えなくなったらどうなるんでしょう

売れれば売れるほど支払いが増える、この抹茶ブームに乗るには支払う体力も必要になる。
販売する側も頭を悩ます問題がいろいろとあります。



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