山里の記憶を映す、
静かな一服。
滋賀県長浜市木之本町、己高山の麓で育った「やぶきた」単一品種。青葉や枝豆、土を思わせる穏やかな香りと、すっきりとした後味を楽しめる抹茶です。
A single-cultivar Yabukita matcha from Kinomoto, Shiga, with quiet green notes, restrained umami and a clean finish that reflects its mountain terroir.

Product Profile
一服の背景
産地の風景と、茶畑を受け継ぐ人々の歩みまで訪ねて選んだ、丸竹夷の「旅する抹茶」です。

The Land
亀の甲羅のように、
山肌をめぐる茶畑。
己高山麓の古橋から鶏足寺へ向かう途中に、約2.5haの亀山茶畑があります。等高線に沿って茶の木が連なる姿は、上空から見ると亀の甲羅のようです。
この土地で受け継がれてきた茶は「こだかみ茶」と呼ばれてきました。本品は、その山里で育つ「やぶきた」の一番茶を石臼で挽いた、単一品種の抹茶です。
濃厚さだけを求めるのではなく、土地を思わせる穏やかな香りと、飲み終えたあとの軽やかさを大切にしました。
Tea and Memory
寺院から里へ、
伝わってきた茶の記憶。
伝承では、805年頃、最澄が唐から持ち帰った茶の実を、比叡山麓と己高山周辺に播いたとされています。茶は寺院の周辺から里へ広がり、人々の暮らしのなかで受け継がれました。
大正12年(1923年)刊行の『伊香方物略誌』には、伊香の名物として「こだかみ茶」が記録されています。
また古橋には、羽柴秀吉と、のちの石田三成にまつわる「三献の茶」の逸話も残ります。史実と伝承が重なる土地に、茶の文化が今も息づいています。

History of Kodakami Tea
こだかみ茶の歩み
長い伝承と地域産業の盛衰を経て、亀山茶畑は地域の手で再び整えられています。
茶の伝来
最澄が唐から持ち帰った茶の実を、比叡山麓と己高山周辺に播いたと伝えられています。
名物として記録
大正12年刊行の『伊香方物略誌』に、地域の名物として「こだかみ茶」の名が記されました。
亀山茶畑の開墾
地域振興を目的に亀山の土地が提供され、約2.5haの山林を開墾。等高線に沿う段々の茶畑と製茶工場が形づくられました。
茶畑再生活動
荒廃した茶畑の整備が始まり、翌年には地域内外から300名以上が参加する茶摘みイベントが開かれました。
未来へつなぐ茶
古くからの茶の記憶と、山里の等高線の景観を守りながら、こだかみ茶の歩みは続いています。
History of Kodakami tea
歴史・茶畑再生に関する記述は、株式会社ふるさと夢公社きのもと提供資料をもとに構成しています。
Tasting Note
己高の味わい
2026年8月17日、抹茶2g・湯60ml・80℃で点てた当店の官能評価です。
味わいの目安
5段階の官能評価をバーで表示しています。個人の感覚による目安です。
Aroma
青葉や海苔の奥に、枝豆と土を思わせる静かな香り。山里の空気を映すような、素朴で穏やかな印象です。
Texture & Taste
旨味と甘味の量感は控えめ。やわらかな口当たりのあと、ほどよい苦味と渋味が一服の輪郭を整えます。
Finish
味が重く残らず、後味はすっきり。濃厚さを競う抹茶とは異なる、土地の気配を静かに感じられる一服です。

Stone-milled Kodakami matcha
How to Enjoy
三つの楽しみ方
まずは薄茶で土地の香りを。和菓子との取り合わせや、甘さを控えた抹茶ラテにも向いています。
薄茶
青葉や土を思わせる香りと、すっきりした後味を最も素直に感じられます。日常の一服におすすめです。
和菓子と
ほどよい苦味と渋味が菓子の甘さを受け止め、口の中を軽やかに整えます。
抹茶ラテ
ミルクを合わせると苦渋味がやわらぎます。甘味を控えめにすると、青葉の香りが穏やかに残ります。

Quiet Cultivation
強さを足すより、
土地の声を残す。
茶畑では農薬を使わず、肥料もごく控えめに育てられています。そのため、旨味を強く押し出すというより、青葉や土を思わせる香りと、軽やかな余韻が前に現れます。
旨味の量感だけで見れば穏やかです。けれど、その控えめさのなかに、己高山麓の風景と、茶畑を守る人々の仕事が感じられます。
毎日気負わずに点てられる、静かで素直な抹茶です。
Product Information
商品情報
| 商品名 | 丸竹夷の旅する抹茶 己高(KODAKAMI) |
|---|---|
| 内容量 | 30g缶/業務用1kg袋入り |
| 原材料名 | 緑茶 |
| 原料原産地 | 滋賀県長浜市木之本町 |
| 品種 | やぶきた |
| 収穫 | 2026年 一番茶 |
| 摘採 | 機械摘み |
| 被覆 | 直掛け被覆 |
| 仕立て | 弧状仕立て |
| 製法 | 碾茶・石臼挽き |
| 用途 | 薄茶、和菓子との取り合わせ、抹茶ラテ |
栽培について
農薬を使わず、施肥を控えめに育てられた茶葉を使用しています。旨味の量感は穏やかで、土地を思わせる香りとすっきりした後味が特徴です。
保存について
高温多湿、直射日光、強い香りを避けて保存してください。開封後はしっかりと密封し、冷蔵保存のうえ早めにお召し上がりください。冷蔵庫から取り出した直後は開封せず、容器が室温に戻ってから開封してください。
業務用1kg袋入りについて
飲食店、茶道教室など継続して使用される方向けの袋入りです。缶は付属しません。受注後の取り寄せとなるため、発送まで2週間〜1か月ほどお時間を頂戴します。
English Information
Origin: Kinomoto, Nagahama, Shiga, Japan
Cultivar: Yabukita
Harvest: First harvest, 2026
Harvesting: Machine-picked
Shading: Direct-cover shading
Cultivation: Grown without pesticides and with restrained fertilization
Processing: Tencha / Stone-milled
Recommended for: Usucha, pairing with wagashi and Matcha Latte
Net weight: 30g tin / 1kg commercial-use bag
Traveling Matcha
一服から、己高を旅する。
山肌に沿う茶畑、寺院から里へ伝わった茶の記憶、荒廃から景観を取り戻した地域の営み。静かな香りとすっきりした余韻を、毎日の一服でお楽しみください。
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